2020年御翼5月号その3

         

苦難に立ち向かう八つのステップ ―― シューラー2世

 「仕事で失敗しないように、あるいは、家族が病気や事故から守られるように」といった「日常が守られること」を願っても、この世ではクリスチャンであろうとなかろうと、同じように苦難は訪れる。苦難のとき大切なことは、「善良な人になぜ災いが起こるのか」と問うのではなく、「災いが起こったとき、善良な人はそれにどう対処すべきか」である。
神が私たちに望んでおられることは、この世的な成功を収めることではなく、神の子として成長することである。苦難のとき、人は悔い改めやすく、聖霊の導きを得やすくなる。それゆえ、苦難を通してこそ、人は神の子として成長させていただけるのだ。今、直面している問題を避けずに、むしろそれを歓迎し、自分の成長の機会として捉えよう。あらゆる問題はむしろチャンスと見なすべきである。困難は、人をより大きく、幅広く、より美しい人にする。

苦難に立ち向かう八つのステップ ロバート・シューラー2世

ステップ1 人生を前向きに捉える。 
Look at Your Life Positively.
どんな過ちも、神は赦してくださり(ヨハネ1・9)、わたしたちのこれまでの姿ではなく、これからの姿を見てくださる。苦難の中で恵みを数え上げ、人生を前向きに捉えよう。人間関係(家族、友人)、霊的な力、職業上の機会、健康上の祝福、過去の業績について感謝しよう。
ステップ2 落ち込んでいるときは、天を見上げる
When You’re Down, Look Up!
キリストは私たちをその贖(あがな)いによって、罪とがのない、完璧な者として御前に出させてくださる。
ステップ3 罪悪感を感謝に置き換える。 
Replace Guilt with Gratitude.
マタイ7章1節に、裁くな、自分が裁かれないためである、と書かれている。裁きは神のなさることであり、人が自分自身を裁き、罪悪感を持ち続けることも過ちである。神への感謝は、神の御心に従う気持ちを起こす。
ステップ4 信仰をもって恐れに直面しなさい。
Face Your Fears with Faith.
信仰を実践し、神にお委ねすることで、不可能を達成できる、と信じよう。
ステップ5 愛によって重荷を軽減していただく。   
Let Love Lighten Your Load.
鏡の中の自分に、神に愛されている子、素晴らしい可能性を秘めた人、未来と希望に輝く姿を見よう。
ステップ6 希望を持ち続けなさい。
Hold On to Hope.
希望とは決断である。どんな時も、頼れる神がおられ、神に愛されていることを知り、希望を持とう。
ステップ7 できるのだと信じなさい!
Believe It, You Can Do It!
マサチューセッツ工科大学の経済学者グルーバー博士は、クリスチャンの方が、より良い教育を受け、より高収入であり(未信者よりも10%増)、離婚率もより低い。これら物質的な豊かさに加え、内面が満たされ、目的意識が高く、安心感と平安といった霊的な富があるという調査結果を出した。
ステップ8 あなたの未来は実り多いものとなる。
Your Future Will Be Fruitful. 
神の祝福を受けるには、クリスチャン同士の交わりが必要である。忠実に礼拝に出席し、毎日聖書を読み、祈るとき、神の霊と愛が方向を示し、わたしたちを誘惑から守る。


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